パチンコ・パチスロでできた借金は雪だるま式に増える
パチンコはギャンブル、どうしても胴元が肥える仕組み
パチンコなどのギャンブルはうまくいけば多額のお金を入手できますが、基本的にはギャンブルをする側が損をする仕組みになっています。
その理由はギャンブルの胴元が、利益を求める民間企業だからです。
民間企業が手がける事業では利益だけでなく、雇った従業員の給料や所有する施設の維持費などを自分で調達しなければいけません。
人材や設備を維持するお金がどこから徴収するのかといいますと、それがパチンコなどのギャンブルをする人たちになります。
ギャンブルを経営している企業は参加者からお金を集めて、賭けの状況などからオッズなどを決めてから特定の参加者に還元するというビジネスモデルを展開しています。
お客からお金を集めたときに企業が存続するのに必要な費用などを抜き取り、残ったお金だけを戻すようにしているのです。
そのためギャンブルはどれほどお金をつぎ込んでも参加者が損をするようになっています。
当たったときのヨロコビが忘れられずお金を突っ込む
パチンコであたったときのヨロコビが忘れられずにお金を突っ込んでしまうのは、ドーパミンという脳内物質による影響です。
ドーパミンとは脳内物質の1つでヨロコビや達成感をえたときにでてきます。
人はドーパミンが出る経験をすると、次回も同じような行動をしてドーパミンの分泌を促そうとします。
パチンコであたったときも同じで、ドーパミンが分泌されたがために、再びパチンコを行なうようになるのです。
同時に「パチンコはたまにしか勝てない」というのも重要な要素となっています。
実はいつも大当たりをしてしまうと、その状況に慣れてしまいドーパミンはどんどん減っていきます。
ですが「たまに大当たりする」という場合は、あたったときに抑えられていたドーパミンの分泌が爆発し大量に出てくるのが特徴です。
大量に分泌されるドーパミンには依存性があり、結果として1万円、5万円、10万円と大量のお金をパチンコに使うようになっていきます。
パチンコ通いを止める方法
借金までして通いたいのはなぜかと考える
パチンコの依存症になった方の中には、借金をしてまでのパチンコをするという方も少なくありません。
もしも自分がそうなった場合は「なぜ借金をしてまでパチンコがしたいのか」と考えるようにしましょう。
「今までの借金を帳消しにするためにパチンコをする」という答えが出たのであれば、過去の勝敗と得られた金額について記録してみてください。
大体は負けていて収支もマイナスになっているはずです。
自分の記録をあらためて見直して本当にパチンコで返済できるのかを考えるようにしましょう。
「とにかく楽しみたい」という答えであれば「パチンコは借金をしてまで楽しむほどのものなのか、他にもっと楽しいことはないのか」や「返済できる借金なのか」を自問自答するようにしてください。
すぐに返せる借金ならばともかく、数ヶ月もかけないと返済できないような借金や返済そのものが不可能な場合は、いずれパチンコすらできなくなるので、ほかの楽しみも考えなければいけません。
パチンコする暇がないほど仕事や用事の予定を入れる
パチンコ通いをする人の中には「とくにやることがなくて暇をしている」人や「今までやってきたからその惰性でやっている」人も少なくありません。
そうした事情でパチンコ通いをしている方であれば、パチンコをする暇がないほど仕事や予定を入れるという方法がオススメです。
仕事やほかの用事をたくさん入れると、パチンコ通いで使っていた時間やお金をほかのことに使用できるので、新しいスキルが磨き上げられたり新たな人脈を構築できたりといったメリットが得られます。
ただし大量の仕事や用事を入れるときは、ストレスを溜めすぎないように気をつけてください。
ストレスを蓄積は体の不調を招くのはもちろんですが、時間が空いたときに衝動的にパチンコをしてしまうことがあるからです。
パチンコができないぐらい予定を入れるときは、同時に自分のストレス発散方法などについても考えるようにしましょう。
家族や友人の協力を得て依存症から脱する
パチンコ通いは本能に根ざしているところがあるので、本人の意思だけで治すのは非常に困難です。
依存症から脱却するには家族や友人らの協力や支援が欠かせません。
では家族や友人たちは一体何をすればよいのでしょうか。
まずはパチンコ依存になった人のことについて知るようにしてください。
インターネットや書籍で情報を集めるのはもちろんのこと、ギャンブル依存症を抱える家族達たちがグループを形成し、会合などを行なっていることもありますので、そうしたところにも参加して情報を集めるようにします。
また可能であればパチンコ依存を抱えた人たちが集まる「ギャンブラーズ・アノニマス」を探してパチンコ依存になった人をそこに参加させるのもよい方法です。
パチンコ依存などの依存症は自分だけだと気づきにくいのですが、同じ症状を抱えている人がいれば通常と違う点などが認識しやすくなり、結果として治療が行ないやすくなります。
パチンコ依存になった人を参加させるのはなかなか骨の折れることかも知れませんが、治療にはかなり役に立ちますので、参加させることも検討してみてください。
パチンコ通いでできた借金がどうにもならないなら債務整理を検討する
ギャンブルでできた借金も債務整理できる
「パチンコなどのギャンブルでできた借金は債務整理できない」と言われることがありますが、実際のところ問題なく債務整理は行なえます。
債務整理と一言にいっても任意整理や個人再生、自己破産などの種類があり、その中でも任意整理と個人再生に関しては借金の理由に関係なくおこなえるからです。
ただし自己破産のみ、免責不許可事由という自己破産ができない条件が用意されており、パチンコなどのギャンブルはその免責不許可事由の1つとなっているため、原則として自己破産はできません。
ただし債務者が自分の過ちを認め、今後はパチンコをしないなど更生する可能性が十分にあると裁判官が判断すれば、裁判官自身が免責を認めて自己破産が適用できる場合があります。
「パチンコの借金だからどうすることもできない」と諦めかけた状態でも債務整理はできる可能性が高いですので、困った状況になりましたら弁護士などに相談してみてください。
債務整理で新たに借金できなくしてパチンコ代の供給を断つ
「パチンコをやめたいけども、自分の意思ではなかなかやめられない」という場合はあえて債務整理を行なってパチンコに使う資金に制限をかけるという方法があります。
債務整理をすると民間企業が管理している信用情報機関のデータベースに債務者の情報が登録され、その情報はクレジットカード会社や銀行、貸金業者などで共有されます。
もしも信用情報機関に名前の記載されている人が借金の申込みをしても断られるので、パチンコの資金が得られなくなるのです。
こうした金融機関の性質を利用して、借金できない環境に自らを追い込んでパチンコを強制的にできないようにします。
ただし信用情報機関に登録されると、住宅ローンの申請も拒否されてしまうことがありますので、住居の購入を考えているときは気をつけてください。
パチンコ通いの借金返済を怠ると、…とんでもないことに!…
返済の督促が家や職場に及び、迷惑をかけるうえ借金がバレる
パチンコで借金をしていたとしても毎月決められた額をきちんと返済している限り問題はありませんが、返せなくなった場合や意図的に借金の返済を怠ったりすると良くないことが起こります。
その一つが、債権者からの督促の電話が職場や家庭などにも及ぶということです。
借金の返済が滞るようになると、債権者からの督促の電話などが来るのですが、基本的には債務者の携帯番号などに掛けるだけであり、ほかの人に知られることは原則的にはありません。
ですが意図的に債権者と連絡を取らなかったり、返済する意思をみせなかったりすると、債権者側もなりふり構わなくなってしまうことから、自宅や職場などに対しても督促の電話を掛けてくるようります。
法律により債権者が職場などに督促の電話をするのは、正当な理由がない限りは行なえません。
ですが借金の返済を怠ったり督促の電話に出なかったりした場合は、そのことが正当な理由になって職場や自宅への電話が合法となりますので注意してください。
最悪は家庭崩壊、職場追放…で、悲惨な暮らしに
借金があるからといって会社から懲戒解雇を通達されることはありません。
懲戒解雇をされるのは会社に著しい損害を与えたときや意図的に迷惑行為をしたときなどであり、まじめに働いて成果を出している限りは雇用が継続するようになっています。
ですがパチンコ依存症に陥った人は何よりもパチンコを優先する傾向にあり、パチンコをするお金がほしいあまり会社の金を横領したりするなどの犯罪行為を起こす場合があります。
犯罪行為は懲戒解雇の条件にもなるため、パチンコ依存によって犯罪をして職場追放というのは実際に起こりえることです。
悲惨なことが起きるのは職場だけとは限りません。
家庭でも同様なことが起きる可能性があります。
生活費など、家族が生活に使うお金をギャンブルに充てるのは、家庭でもめることになるのはもちろんですが、パチンコで負けた腹いせに家族に手を出してしまい、結果として一家離散が起きるケースもままあります。