借金グセは病気？借金を繰り返す人の特徴と治す方法

 借金を繰り返す人は、病気なんでしょうか？

皮肉なニュアンスで言うんじゃなくて医学で病気だと定義されているなら、「借金やめろ」と精神論で訴えかけずにキチンと治療をするべきですよね。

ここでは借金依存症になってしまう原因や、依存症の人の特徴，そして借金依存症を治す方法を紹介しますので、最後までご覧ください。

借金グセは借金依存症という病気です

借金依存症になってしまう原因とは

借金依存症という病気の原因はさまざまなものがありますが、その中でもとくに多いのが「強いストレス」です。

人は強いストレスを受けるとそれを解消するために、さまざまなことを行ないます。

一般的には運動をしたり美味しいもの食べたりしてストレスを解消させようとすることが多いですが、一部に人は「買い物をする」という行為でストレスを解消しようとします。

買い物をして自らの射幸心を満たせばたしかにストレスが解消されますが、買い物をするにはお金を消費しなければいけません。

給料で賄えるの範囲内の買い物であればよいですが、給料以上の買い物をしてしまうと、不足分を補うために借金をしてしまうことがあります。

借金しては買い物をするというパターンを何度も繰り返すうちに、借金することが習慣になってしまい、借金依存症に陥ってしまうことがあります。

２つ目の原因は「気軽に借金ができるようになった」ということです。

昔の借金は住宅ローンや自動車ローンなど、用途や借金をする手段そのものが限られていました。

現在ではローン以外にも消費者金融やキャッシングなどでお金を借りられるるようになるなど、借金する方法がいろいろとあります。

借金をする方法が増加したことによって借りたお金の用途にも制限がなくなり、さまざまなことに借金が利用できるようにもなりました。

借金する人が増えたことにより金融機関側も審査が緩くなり、今までは借金ができなかったという人たちも借金ができるようになったという背景もあります。

こうした社会環境の変化により借金が気軽にできるようになった結果、借金依存症など症状を抱える人が増えるようになりました。

借金依存症になったために招いた結果

借金依存症になってしまったために招いた結果にはいくつかあります。

その１つが「人が周囲から離れていく」ことです。

「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉あるように、借金依存症になって借金を重ねてしまうと人がどんどん離れていきます。

家族などの身内であれば債権者から厳しい取り立てに辟易してしまい、離婚や絶縁などの手段によって離れていくのが特徴です。

友人など身内以外の人の場合は債権者から詰められることはありませんが、借金依存症の人から何度も借金の申し込まれてしまい、改善しない状況に呆れて距離を取られるようになります。

最終的には身内，身内以外の関係なく誰も寄り付かなくなり、孤独な状況に陥っていしまいます。

借金依存症の人が招く結果の２つ目は破産です。

最初は少額の借金であっても何度も繰り返すうちに、借金額はどんどん増えていくようになります。

最終的には返済しきれないぐらいの借金を抱えてしまうことになり、自分ではどうしようもならなくなった結果として破産が起きるようになります。

ポイント

借金グセがある人の６つの特徴

見栄っ張りな性格

見栄っ張りな人は借金グセを抱えている傾向にあります。

「他の人よりもよいものを持ちたい」「豪華なものを身につけたい」といった思いをもつ見栄っ張りな人は、高額なものをムリして買うことがあり、結果として借金を抱えてしまうことが多いです。

とくに出世した人や高い地位にいる人ほど、高い地位にいる自分を周囲に知らしめたいという思いをもつことから見栄っ張り面が強く出てくることがあり、高収入にもかかわらず多額の借金を抱えていることがあります。

ギャンブル好き

ギャンブル好きもまた借金グセをもつ人が多いです。

パチンコやパチスロ、競馬などのギャンブルを行なうにはお金が必要であり、ギャンブル用の資金を手に入れる手段として借金を選ぶことがあります。

とくにギャンブルは負けてしまうと「前回の負けを挽回するためにも、今回は大きく勝負にでる」といったことがあり、より多額の借金を抱えてしまうことがあります。

衝動買いをしてしまう

衝動買いをしてしまいやすい人もまた借金グセを抱えてしまっていることがあります。

欲しいものを見つけたときに、必要なものかどうかを吟味せずに購入してしまう人は、出費が大きくなってしまう傾向にあり、借金を抱えてしまっている方が多くいます。

欲しいものに限りがあればよいのですが、基本的に人間の欲望には限界はありません。

そのため次々と欲しいものが現れていき、次々と欲しいものを購入していったことにより、借金グセが作られるようになります。

自分を客観視できない

クセというのは無意識にでるものなので、自分の視点だけで認識するのは困難です。

そのため自分のクセを把握するには客観的に自分をみて認識する必要があります。

借金グセもそうしたクセの一つなので改善するには客観的に自分を見る必要があるのですが、客観視ができないがためにいつまでたっても改善しないという人も存在しています。

借金に対して罪悪感がない

借金を背負うことは債務者になることであり、「借りたお金は必ず返す」という義務を背負うことになります。借金を返済できないことは、義務も果たせないということになるので、できるだけ避けなければいけません。

ところが借金グセを抱えている人は借金を返済するというこの義務を軽く考えてしまう傾向にあります。

そのため「借金が返せなくなったとしても、どうにかなるでしょう」と考えるなど借金に対しての罪悪感が欠如していることがあります。

周りの人がお金のことで甘やかしている

お金に困ったという経験は借金をしないために重要です。

金がないために我慢するという経験があると、節約方法を身に着けたりなど、生活の質が向上するようになります。

もしもお金が足りない事態に遭遇しても、親や友人らが安易にお金を貸して助けてしまうと「何があっても周りが助けてくれる」といった甘い認識をもつようになり、借金グセを抱えてしまうことがあります。

借金グセを治す方法

まず自分に借金グセがあることを自覚する

借金グセを治すときに大切なのが「自分に借金グセがあることを自覚する」というものです。

「風邪であれば発熱がおきる」というように、病気に対しては症状というものが必ずあります。

ところが借金グセは病気でありながら明確な症状が出ないので自分で把握するのが困難です。

では借金グセを知るためには何をすればよいのでしょうか。

まずは「日々の生活で発生した出費を記録する」ようにしましょう。家賃や食費、雑費など日々の生活で支払ったお金について詳しく記録していき定期的に見なおすようにします。

もしも必要ないところでの出費が多かったり、衝動的な出費何度も発生していたりした場合は借金グセを抱えている可能性があります。

自分だけで記録するのが難しいときは、友人や家族など自分以外の人にお願いするようにしましょう。自分では無意識にしていた支出も第三者ならば認識できるので、自分でするだけよりも正確に記録を作ってくれます。

債務整理で新たに借金ができないようにする

もう一つは債務整理を使って借金そのものをできないようにするという方法です。

任意整理や自己再生などの債務整理を行なうと借金返済の負担が減ったり、借金そのものを減額してくれたりするだけでなく、ブラックリストに債務者の情報が記載されることにより７年近く借金が出来なくなります。強制的に借金ができない状況にすることは借金グセの改善にも繋がります。

もしも債務整理するほどの借金でない状態でも、借金をしたくないときは日本貸金業協会が行なっている 「貸付自粛制度」を利用してみてください。

貸付自粛制度の申請をすると一定期間、金融機関からの貸付が拒否されるようになります。

借金依存から抜け出すための債務整理手続きは弁護士に依頼

借金依存は精神的な病気であり、抜け出すのは簡単ではありません。

そのため友人や家族らの手助けだけでなくカウンセラーなどの協力も時には必要となります。

同時に債務整理などによって借金そのものをできなくする方法も有効です。

債務整理は煩雑な手続きが必要なものも多く、借金依存をなおしつつ一人で行なうのは難しいですので、弁護士などに依頼して負担をできるだけ減らすようにしましょう。