借金のこと親に打ち明けるほうがいいのでしょうか?親バレせずに借金を解決する方法について解説します。
目次
借金のことを親に打ち明けるなら次の3点に注意する
借金を作った理由を包み隠さず話す
借金で悩みを抱えていることを親へカミングアウトするのは、抵抗があるのではないでしょうか?
抵抗があるにせよ、あなた自身で借金問題の解決が難しい場合は、相談のかたちで話すことも考えなくてはなりません。
そして話す際に重要なことが、借金のことを話すのに真剣に借金の不安を抱えているということを伝えることです。
そうでないと、親も援助してあげようとは思わないでしょう。
普段から強がったりするタイプの人や、プライドが傷つけられるのに抵抗感がある人は、必死に悩みを伝えることに抵抗が生じると思いますが、せっかく親への相談のチャンスに、妙なプライドは捨てることが大事です。
気負わず、それに変にカッコつけず、真剣に相談することで気持ちが伝わり、親は借金解決の方法について考えてくれたり、配慮してくれるでしょう。
借金のことを黙っていた理由を話す
借金の相談を親にする際には、まず借金のことを黙っていたことについての理由を話しましょう。
それに続いて借金をした理由を話すことです。
親はほとんどの場合、いきなりのあなたの借金の告白について驚くと思います。
また借金残高が高額だと、落ち着きをなくすこともあり得ます。
しかしキチンと包み隠さず話していきましょう。ここで躊躇したり繕ったりすると、後々とても面倒なことになるので、ここが大切なところです。
あなたが落ち着いて話すことで、親も冷静さを取り戻しもらえる可能性も高いです。
ただ借金をした理由がギャンブルや遊興費などの場合は、借金をした理由を申し述べるときに、反省していることを同時に伝えることを忘れないでおきましょう。
親に借金の理由を話すのは、親に借金のことを理解・納得してもらい、それから先の話し合いを続けてもらえるようにすることを目標にしましょう。
いまの状況と今後の展望を話す
次にどういう風に借金の返済をしていくのかについて、あなたの考えを伝えましょう。
ここも大事なことですが、あなた自身が自力で借金を返していく姿勢を見せることが、親から協力を得るための肝心な点です。
例えば、借金の残高が100万円ある状態なら、ひと月に5万円ずつ返済していくつもりで、それであれば大体3年ぐらいで完済できる…などです。
「100万円の借金がある」とだけ伝えて終わると、親はすぐに100万円を準備しないといけないかと勘違いをしてしまうかも知れません。
いきなり高額な借金を聞かされて、感情的にさせてしまう懸念もあります。
そのためにも自身で考えた返済プランを申し述べ伝えましょう。
次に自身の生活状況について伝えましょう。
現時点で月にどの程度の収入があり、支出がどのぐらいあるのかをハッキリと示します。
そして、月々借金返済に充てられる金額を、正直に伝えましょう。
その際、支出を最大限に切り詰めても充てられるのはこの額と伝えることです。
わかりやすく言うと、いまの生活状況において、収支を見直しても借金を返済していくことのハードルが高いことを、親にわかってもらうのです。
あなたの相談に親が納得されたら、資金の援助をしてくれることに結び付くのではないでしょうか。
また、これからは借金を繰り返さないという意思をキチンと前面に出しましょう。
親は、一時ならともかく未来永劫、借金返済の援助をしていくことはできないと思われるでしょうから、いま存在する借金の援助で終わりにしてもらいたいと考えるはずです。
従って、今後、借金は絶対にしないという約束をしましょう。
そうでないと、親からの援助は2度目はないと思ったほうがいいです。
親に借金のことを打ち明けるメリットとデメリット
わが子の借金のことを聞かされたら、親にしてみれば愕然とすることになります。
借金の相談を持ち掛けるには、タイミングが重要になりますが、機をうかがってばかりで延ばしていると、その間にも利息が膨らんでいくので、なるべく早いうちに話を持っていくことが肝心です。
親に借金のことをカミングアウトした場合のメリットとデメリットは、次のとおりです。
メリット
・誰かに話すことで楽になることができる
借金の悩みをひとりで抱え込むと、どうしても解決できないということに思いが至り、苦しみが募ってきます。
悩みごとは誰かに聞いてもらうことで、ひとりで悪い方向へ思いが進むことをかなり軽くしてもらえます。
親に借金の相談をしたのなら、相談前より前向きな考えや思いが浮かぶことを実感できるでしょう。
・借金返済のための計画を一緒に考えることができる
ひとりでままならない借金返済のことを考えたとてよい方策が思い浮かばなくても、親に相談し協力を得られるなら、借金返済の計画を一緒に考えてもらえます。
一緒に考えてもらえるのが友人でも知人でもなく、いちばん身近な身内である親であることが、安心でいられる大きな要因でもあります。
・借金返済を(一時的に)サポートしてくれる可能性がある
ケースによっては、親が借金全額を一時立て替えて返済してもらえることがあります。
あなたは、後の返済を貸金業者でなく親にしていくことになりますが、ほぼ多寡な利息や遅延損害金からは解放されるでしょう。
ただし、身内と言えど借金返済の約束はキチンと守りましょう。約束した期日までに約束した金額を返すことで、信用までなくすことは避けられます。
デメリット
・叱られる、悲しまれる
親は、借金に苦しんでいるわが子の不甲斐なさに悲しみ、やるせなさで感情が高ぶってりつけることもあるでしょう。
また、そんな状況にあることを気付けなかった悔いも同時に感じていると思います。
・お金を思い通りに使えなくなる
再び借金を作らせないために、あなたのお金の管理を親が行なうことになるかも知れません。
借金をした原因によりますが、ギャンブルやブランド品の購入,趣味・嗜好のための浪費などの場合、この先のお金の使いみちを厳しくチェックされることになるでしょう。
親に打ち明けずに借金問題を解決する方法
どうしても親には相談できない、親の経済状況から相談前から結果がわかるなどの場合は、債務整理のひとつである任意整理をおススメします。
誰にも相談せず借金を放置すると最悪は強制執行される
借金を返済していけないからと何ら手を打たずに滞納してしまうと、貸金業者から一斉に一括返済の要求が来ます。滞納した時点で債務者であるあなたは「期限の利益の喪失」によって、分割返済ができなくなってしまいます。
また、延滞したら「期限の利益の喪失」だけでなく、利息のほかに遅延損害金も加えて返済しなくてはならなくなり、いっそう返済が難しくなります。
それでも放置すると、貸金業者は裁判所に訴えて、強制執行の手続きをします。
裁判所から許可が出ると、財産や給与を差し押さえられてしまいます。
こうなると破滅です。
住むところも勤め先も追われ、それまでの人生からガラッと変わることを覚悟しなくてはなりません。
任意整理なら家族にも職場にもバレずに借金の減額が可能
強制執行で差し押さえなどを回避するため、任意整理の制度を使うことを念頭に置きましょう。
任意整理は、借金の減額幅はそんなにも大きくないとはいえ、利息や延滞損害金をカットという形で返済していくことが可能です。
返済期間も延ばしてもらえるため、この部分だけでも返済がかなり楽になります。
また任意整理は、裁判所を介さず貸金業者との話し合いだけで、借金を軽減することが出来ます。
個人再生や自己破産とは違い、手続きを行なう本人以外の書類は必要ありませんし、財産が没収されることはないので、家族や親にバレずに借金を減額できます。
親にバレずに借金問題を解決するなら弁護士に相談する
任意整理に関することは、法律の知識を有することが前提の問題があるので、一般の人にはどうやって手続きしていいのか見当が付かないことがあります。
そしてなにより、債務者であるあなた自身が貸金業者へ任意整理を持ち掛けても、契約時の貸付条件をやめるメリットが貸金業者には全くないから、まず応じてはくれません。
任意整理は、弁護士に相談を持ち掛けることをオススメします。
弁護士は「会社にバレないように債務整理したい」「家族にバレることなく克服したい」といった相談を毎日受け付けて対応しています。
借金問題の相談なら無料という弁護士も増えてきているので、まずは相談から行動を起こしてみてはいかがでしょうか?