このページでは冠婚葬祭が重なり借金が増えてしまったら、出席・参列しなくてもいいかどうか?について解説しています。
また、膨らんだ借金問題の解決方法も解説していますので、あなたの状況と照らしながら、最後までお読みください。
目次
冠婚葬祭は借金してでも祝儀、香典は渡すべき
冠婚葬祭は借金してでも義理を通して、慶事ならご祝儀を、弔事ならお香典を渡すことが大人としての最低限のマナーです。
まして家庭を持つ中高年の場合、あなたのみならずあなたの家族、ご両親などの信用にかかわることになります。
では独身ならそのそしりを免れるかというと、一般的に家庭持ちよりも可処分所得が多いのに祝儀や香典が出せないなら、家庭持ちよりも強い不信感を招くことになります。
親族でも友人・知人でも特に親しい間柄なら、事情を説明して祝儀や香典を免除してもらうことができるかも知れませんが、次にあなたに慶事や弔事があったとき出してもらえないことが十分に考えられます。
そして生活していく上で困ったことや心配事を相談できる相手を減らすことになって、祝儀や香典の金額よりも大きな損失をすることになることを肝に銘じましょう。
借金はしないに越したことがありませんが、「生活コスト」の点から言えば冠婚葬祭の費用は、借金してでも工面する類の科目です。
結婚式・披露宴の出席には、正直これぐらい掛かる!
結婚式・披露宴に出席するには、ご祝儀をいくら包めばよいのか?
世間の相場が大体どのくらいであるかを紹介します。
親族の結婚式・披露宴に出席する場合
親族の結婚式・披露宴にて渡すご祝儀の相場ですが、普段の付き合いの程度やあなたの年齢によって異なります。
また、結婚式・披露宴に招かれた/招かれていないといった場合でも異なるのですが、招かれていない場合は無理して出席しなくてよいと判断しても問題ありません。
親族の結婚式・披露宴に出席する場合のご祝儀の相場
続柄 | 夫婦で出席 | ひとりで出席 |
兄弟 | 10 万円 | 5 万円 |
従兄弟 | 7 万円 | 5 万円 |
甥・姪 | 10 万円 | 5 万円 |
友人の結婚式・披露宴に出席する場合
友人・知人の結婚式・披露宴にて渡すご祝儀の相場ですが、お付き合いの関係の深さと披露宴会場の”格”によって異なります。
招かれていない場合はご自身の判断に委ねますが、欠席しても問題ありません。
友人の結婚式・披露宴に出席する場合のご祝儀の相場
関係 | 特に親しい間柄 | 親しい間柄 |
高校・大学の同窓生 | 5 万円 | 3 万円 |
幼なじみ | 5 万円 | 3 万円 |
故人との関係別、お香典の金額相場
お葬式(通夜・告別式)に出席するには、ご香典をいくら包めばよいのか?
世間の相場が大体どのくらいであるかを紹介します。
お香典の相場
親族
続柄 | 金額 |
祖父母 | 3 万円 |
親 | 10 万円 |
兄弟姉妹 | 5 万円 |
叔父・叔母 | 3 万円 |
友人・ご近所
関係 | 金額 |
友人・その家族 | 5 千円 |
ご近所 | 5 千円 |
その他 | 5 千円 |
職場・仕事関係
関係 | 金額 |
上司・部下 | 5 千円 |
同僚などの家族 | 5 千円 |
取引先関係 | 1 万円 |
正直、苦しいときは欠席,参列しない選択もあるけれど
借金問題で苦しんでいると、結婚式,お葬式に出す祝儀や香典の負担がかかるので、「ない袖は振れない」を決め込んで欠席,参列しない選択もあります。
しかし結婚式、お葬式などのイベントは、そのタイミングを逃すと戻しようがありません。
欠礼は事実として残るので、あまりオススメはしません。
人生のイベントに欠礼するのは、後々の人間関係に影響する
結婚式、お葬式はどんな人においても人生の大きなイベントであることは間違いありません。
そのイベントに「立ち会える」人は、いわば当人(たち)にとってなにものにも代えがたい存在でしょう。
言い換えれば大きな期待を当人(たち)はあなたにしているのであって、イベント事には立ち会ってほしいとの思いは強いでしょう。
そしてあなたに期待する分、当人(たち)もあなたの役に立ちたいと思っています。
結婚式、お葬式に出席,参列しないことは、極端に言えば「今後、付き合いを辞めます」と宣言するのに等しいことです。
今後、付き合いを辞めても差し支えがなければ出席,参列しなくてもよいのでしょうが、引き続き関係を持続する意思があるなら、結婚式、お葬式には出席,参列しておいたほうがよいでしょう。
お香典は参列しなくても後から送るのが通例
前もって日程がわかり予定を組むことができる結婚式とは違い、急なことであるお葬式には、どうしても時間や距離を埋められなくて参列できないことがあるでしょう。
そんなときはまず、弔電や供花を手配しましょう。
故人が大切な方なら、後刻お香典を持参したり郵送したりすることも可能です。
お香典を後からお渡しする手段は、以下の2通りです。
■後日訪問して香典を渡す
訪問は、必ず事前に先方(ご家族)へ連絡し、了解を得ましょう。
突然の訪問は、相手先へご迷惑をおかけする場合があるので。
■香典を郵送する
現金書留封筒に、お香典の金額の現金を入れて送ります。
その際、通夜や葬式に参列できなかった理由とともに、お悔やみの言葉添えましょう。
現金だけが送られてくるより、いっそう故人への思いが伝わります。
借入金が多くて通夜や葬式に参列できない場合、弔電を送るとともに、日を改めてお香典を送ることを忘れないようにしましょう。
借金で祝儀,香典が出せない場合、最も優先するべきは借金の減額
あなたが借金問題を抱えていて、なおかつ冠婚葬祭に出すお金に困っている状況なら、まっさきに借金の減額を考えましょう。
くれぐれも、借金を増やしてでも冠婚葬祭に祝儀や香典を出そうと考えるのはやめることです。
借金の問題を解決しておかないと、今後、冠婚葬祭だけにとどまらず、生活していく上であらゆる場面で、お金の工面に悩まされることになります。
冠婚葬祭の度に借金を重ねていったら
冠婚葬祭の度に借金をして、複数の貸金業者から借金していけば、毎月の返済は利息だけでいっぱいいっぱいになり、元金を減らせていけません。
そして利息の返済も難しくなると、借金してから借金を返すといった”自転車創業”状態に陥ります。
ここまで来たら自分がいくら借り入れしていて、いくら返済しているのかわからなくなり、気付けば莫大な借金を抱えていた…なんてことも珍しいことではありません。
膨れ上がる借金…、ヤミ金に手を出すことにも
”自転車操業”の状態では、借金の返済は持ちこたえることができません。
昨今、日本では個人の借り入れの総量規制がかかるようになり、年収の3分の1以上は借金ができなくなっています。
正規の貸金業者で限度額いっぱいまで借りていたら、新たに借金することができず、違法金利のヤミ金から借り入れするしかなくなります。
ヤミ金はそもそも違法なので、貸金業法を遵法する気は毛頭なく、法外な金利で貸付,執拗な取り立てや脅迫などといった不法行為を繰り返されます。
そのため平穏な生活を脅かされて、一家離散や自死などを選ぶことになり、人生は破滅です。
我が子の将来のため!専門家に相談しよう
ヤミ金に手を出す前に、いま以上に借金を増やすことを辞めて、即、借金を減額することを考えましょう。
冠婚葬祭で必要なお金を、その場をしのぐつもりで借金で増やしてしまうと、多重債務者となって借金地獄に陥ります。
合法的に借金問題を解決する債務整理という手段にすれば、借金の減額もしくは免除が驚くほどカンタンにできます。
子どもの将来のためにも、債務整理の専門家へすぐに相談することをおススメします。